自分のレベルを知る四層レリーフ

仏陀が初めて説法をした場所に建てられた
サールナート考古博物館にある四層の石造レリーフ。

このレリーフは人間の成長の段階を表しています。


1層目は幼児のレベル
自我の目覚めがない状態です。自分と他者の違いも認識出来ていません。


2層目は世間一般レベル。
自己と他者の区別をするようになります。ここから自分の思い通りにならない苦悩が生まれます。仏教では無我を説いていますがこの時点で無我で生きる事は主体性のない人間が形成されるので自己形成がテーマとなる層です。占い,個性学などにによって自分の個性を認識する事、自分と他人の個性の違いを認識する事はとても重要であると言えます。


3層目は仏法を聞き縁起の法を知るレベル。
無我、無情。全ては関係性によって存在するもので絶対的な自分など無い事が理解できるようになります。この時点で占いなどにより自己を確立する事は逆に自己への執着となり、未来を予測し知ろうとする事も今を生きれなくなる原因となります。何ものにも囚われずに生きる者にとって占いは依存や執着となる無益なものであると言えます。

4層目は空の世界。
周りの環境や他人を観るのと同じように自分を観る事が出来ます。自分自身が空だという事を理解します。自分が囚われている枠を知り、枠を消し自由になれる世界です。

サンスクリット語でシャーニャは空なるものを意味し、空っぽ、無の場所である事を言います。
又、空なるものという語は膨らむという意味の動詞でシャボン玉が膨らんだ状態を指します。

自分を観察する事で膨らみシャボン玉である枠がはじけ、自在に物を観る事が出来るようになるのです。




生きる意味を考えるインド占星術と仏教

生まれた時の星の配置(ホロスコープ)は前世のカルマの結果です。私達は生まれる前からどんな親の元に生まれるかも決められ、どんな病気をするのか、又どんなパートナーと係りを持ち、成長するのか、それに必要な才能(個性)がホロスコープから読み取る事が出来るのです。 自分の運命に翻弄されず、自由に生きる為の教えが仏教にあります。

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